【2025年最新】新潟市も参入!全国134自治体が導入する「紙おむつサブスク」が子育て革命を起こす理由

【2025年最新】新潟市も参入!全国134自治体が導入する「紙おむつサブスク」が子育て革命を起こす理由

忙しい朝の救世主!新潟市が7月から市立保育施設でおむつサブスク導入へ

新潟市は市立保育施設で、紙おむつとおしりふきが使い放題になる「おむつサブスクリプション」(定額制)サービスを7月から導入することを決定しました。このサービスは、保護者が希望する園児を対象に、月額料金を支払うことで園に配備された紙おむつとおしりふきが使い放題になるシステムです。

これまで新潟市の市立保育施設では、各家庭がおむつに1枚ずつ記名して園に持参するスタイルが一般的でした。これにより保護者は毎日おむつに名前を書く手間や、登園時の荷物の多さに負担を感じていました。また保育士側も、子どもたちのおむつを取り違えないよう細心の注意を払って管理する必要があり、本来の保育業務に支障をきたすケースもありました。

新潟市が導入するサブスクサービスでは、事業者から直接園に紙おむつとおしりふきが配送される仕組みとなっており、保護者と保育士双方の負担軽減につながることが期待されています。

全国で急速に広がる「紙おむつサブスク」の波

実は、この「紙おむつサブスク」サービスはすでに全国的なトレンドとなっています。BABY JOB株式会社が提供する「手ぶら登園」サービスは、現在全国7,100施設以上で導入されており、前年比140%という急速な成長を見せています。特に東京都内では認可・認証保育所全4,035施設のうち、1,359施設で導入が進み、約3園に1園の割合でこのサービスを利用できる状況となっています。

公立保育施設への導入も急速に拡大しており、現在では134の自治体・約1,000施設での導入が進んでいます。このサービスは2019年7月に日本初の紙おむつサブスクとして始まり、累計32万人以上の園児に利用されてきた実績があります。

サービス導入の背景にある課題とは?子育て家庭の「見えない負担」を解消

紙おむつサブスクが急速に普及している背景には、子育て家庭が日々直面している「見えない負担」の存在があります。

保護者は毎日おむつに名前を書き、必要な枚数を計算して持参する必要があります。また、おむつの買い忘れや朝の忙しい時間に準備が間に合わないなど、細かなストレスが積み重なっていました。

一方、保育施設側も個々の子どものおむつを管理し、取り違えを防ぐための時間と労力を割かなければならず、本来の保育業務に集中できないという課題を抱えていました。

こうした双方の「見えない負担」を軽減し、より良い子育て・保育環境を実現するためのソリューションとして、紙おむつサブスクが注目されているのです。

導入自治体の声から見る、導入効果と利用状況

広島市の成功事例 ~実証実験で約90%の保護者から高評価~

広島市では昨年夏に公立園の一部でおむつのサブスクの実証実験を実施しました。その結果、約90%の保護者から「負担が軽減した」との評価を得たほか、実験を実施した全ての園からも「負担が軽減した」との声が上がりました。

この実証結果を受けて広島市は2025年4月から全ての公立園でおむつのサブスクを導入。無料期間中ということもあり、0歳児の利用率は4月時点で驚異の99.7%に達しています。これは、おむつサブスクが多くの保護者に受け入れられている証左といえるでしょう。

高原町の事例 ~子育て支援と災害対策を兼ねた先進的な取り組み~

宮崎県高原町では、急速な出生数の減少に直面する中、若い世代に「子育てしやすい町」としてのアピールが急務となっていました。そこでBABY JOB株式会社の「手ぶら登園」の理念に共感し、紙おむつのサブスクを始めとした施策に取り組み始めました。

高原町の特筆すべき点は、子育て支援だけでなく防災対策としての側面も持たせていることです。南海トラフ巨大地震や新燃岳の噴火などの災害時において、各保育施設にストックされている紙おむつやおしり拭きを避難所等へ優先的に提供できる連携協定を結んでいます。

これは子育て分野に留まらない、地域全体の安全・安心につながる取り組みとして評価されています。

保護者と保育士の本音 ~実際の利用者の声から見えるメリット~

保護者からの声

利用している保護者からは、以下のような声が寄せられています:

「朝おむつを買い忘れたことに気付いて焦ったり、他の荷物の準備も多くて抜け漏れないように準備したり、毎日すごくストレスを感じてました。おむつを持っていくことを気にしなくてよくなるだけで、本当に助かってます。」

「おむつを持って行く必要がなくなり、名前を書く必要もなくなって時間にゆとりを作ることができました!」

「保育園に持っていくおむつがなくなったので、おむつの購入頻度が減って買い物が楽になりました。親、園の先生方両方にとって、良いサービスだと思います。」

これらの声からは、「時間的ゆとり」「精神的な余裕」「買い物の負担軽減」といった複合的なメリットが感じられます。

保育士からの声

現場で子どもたちのケアに当たる保育士からも、好意的な評価が多く聞かれます:

「園のおむつ管理の負担が減り、より保育に専念できるようになりました。」

「子どものために、気兼ねなくおむつを交換してあげることができるので嬉しいです。保護者様から『おむつ使いすぎじゃない?』と言われる心配もなくなりました。」

「おむつの履かせ間違えの心配もなくなって、スムーズにおむつ交換ができるようになりました。また、おしりふきも使い放題なのは嬉しい。」

これらのコメントからは、単なる作業効率化以上の価値、すなわち「保育の質の向上」や「保護者との関係性改善」といった効果も見て取れます。

導入までの流れと自治体の費用負担

紙おむつサブスクサービスは、基本的に保護者が利用料を支払う仕組みとなっているため、自治体に費用負担は発生しません。しかし、保護者の経済的負担を軽減する目的で、自治体が公費で助成を行うケースも増えています。

導入準備にかかる期間は通常1〜2か月程度と比較的短く、スムーズな導入が可能です。BABY JOB株式会社では、導入を検討する自治体向けに詳細なサービス内容や導入事例を掲載した専用ページも用意されています。

おむつサブスクを超えた展開 ~保育施設のデジタル化を推進するBABY JOBの取り組み~

BABY JOB株式会社は、おむつサブスク「手ぶら登園」の他にも、保育施設をサポートするサービスを展開しています。

キャッシュレスサービス「誰でも決済」

保育施設内で発生する現金対応をなくし、保育士と保護者双方の負担を軽減するキャッシュレスサービス「誰でも決済」を提供。保育士はおつりの準備や現金管理の手間から解放され、保護者もクレジットカードやQRコード決済など様々な支払い方法を選択できるメリットがあります。このサービスは、こども誰でも通園制度や一時保育にも対応しています。

保育施設探しサポート「えんさがそっ♪」

保護者がスマートフォンを使って片手で簡単に「保活」を行えるプラットフォーム「えんさがそっ♪」も提供しています。自宅や現在地付近の保育施設を地図上で簡単に検索できるほか、気になる施設をお気に入り登録したり、お問い合わせや見学の申し込みをしたりすることが可能です。授乳中や子どもが寝ている間でも、時間や場所を問わずに気軽に保活を進められるよう設計されています。

おむつサブスクが示す「未来の子育て支援」の形

紙おむつサブスクの急速な普及は、単なる便利なサービスの浸透を超えた意味を持っています。それは、従来見過ごされがちだった「見えない育児負担」に光を当て、それを社会全体で解決していこうとする新しい子育て支援の形を示しています。

新潟市の取り組みも含め、全国各地で広がるおむつサブスクサービスの導入は、「子育てしやすい地域づくり」を目指す自治体にとって、具体的で即効性のある施策として注目されています。

また、民間企業が主導するこうしたサービスは、公的なリソースだけでは対応しきれなかった子育て支援の新たな可能性を示しています。子育て世代の細かなニーズに応え、日常的な負担を軽減することで、「子育てと仕事の両立」という大きな社会課題の解決に一歩近づく取り組みといえるでしょう。

まとめ:小さな変化が生み出す大きな余裕

新潟市が導入する紙おむつサブスクは、一見すると「おむつを持参しなくて良くなる」という小さな変化に過ぎません。しかし、それによって生まれる時間的・精神的な余裕は、保護者にとっても保育士にとっても大きな価値をもたらします。

子育て中の家庭では、こうした「小さな負担の積み重ね」が大きなストレスになることは珍しくありません。それを解消するサービスが全国的に広がりつつある現状は、社会全体の子育て意識の変化を示していると言えるでしょう。

新潟市の取り組みを皮切りに、今後も多くの自治体でこうした子育て支援サービスの導入が進み、子どもを産み育てやすい社会環境の整備が進むことが期待されます。

【問い合わせ先】 紙おむつのサブスク「手ぶら登園」サービスサイト:https://tebura-touen.com/municipality

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nakamoto

なかもと

・現在サブスクリプションサービスに関する情報を毎日研究している ・サブスクといったらなかもとに聞けと言わんばかりに日々精進 1年6ヶ月の死闘の末、合計9個の国家資格や民間資格を獲得!宅建士やFP2級、PCスキルの資格など様々な資格をとってきた。 日々努力で切り抜けていくのが筆者のスタイル。 23年間週刊少年ジャンプを握っていたがついにそれが教材に変わってしまった。 現在Webメディア2個運営

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